自分だけのオリジナルフィギュアを作るのは、とても魅力的な体験です。
お気に入りのキャラクターを形にする楽しさや、自分のイメージを立体で表現する達成感は、既製品では味わえません。
ここでは、フィギュア制作の基本工程や必要な道具、初心者でも挑戦しやすい方法を具体的に解説します。
フィギュア制作の全体的な流れ

① デザイン・設計を考える
まずはどんなフィギュアを作りたいのかを決めます。
オリジナルキャラクターなのか、既存作品をモデルにするのかで準備が変わります。
正面、側面、背面のデザイン画を用意しておくと、立体を作る際に迷いません。
② 原型を作る
フィギュア制作では「原型」と呼ばれる元となる形を作ります。
ここが最も重要な工程で、完成度の高さは原型で決まるといっても過言ではありません。
粘土で作る方法と、3Dモデリングを使う方法があります。
③ 型を作る
原型が完成したら、複製用の型を作ります。
シリコンを使うと、細かいディテールまできれいに写し取れます。
大量生産する場合や同じ形をいくつも作りたいときに欠かせない工程です。
④ 複製する
型ができたら、レジンや樹脂を流し込んで硬化させます。
複数体作る予定があるなら、この段階でまとめて複製すると効率的です。
⑤ 塗装・仕上げ
最後に塗装とトップコートで仕上げます。
エアブラシや筆を使い分けて、質感や陰影をつけると立体感が増します。
完成後はトップコートで塗膜を保護して、長くきれいな状態を保ちましょう。
原型を作る方法と素材の選び方

粘土を使ったアナログ制作
粘土の種類
- 石粉粘土:硬化後の強度が高く、細かい造形に向いています。
- 樹脂粘土:乾燥後も柔軟性があり、ヒビ割れしにくい素材です。
- オーブン粘土:焼くことで硬化するタイプで、耐久性に優れています。
制作の流れ
- 骨組みを作る
針金で骨組みを作り、形の安定性を高めます。 - 粘土を盛り付ける
大まかなシルエットを作りながら、少しずつディテールを足します。 - 乾燥後に削って整える
デザインナイフやヤスリで表面を滑らかにします。
おすすめの道具
- 針金・アルミホイル(骨組み用)
- ヘラ・シリコンツール(形を整える)
- デザインナイフ・サンドペーパー(仕上げ用)
3Dモデリングを使ったデジタル制作
メリット
- データ上で自由に形を修正できる。
- 対称モデルの作成が簡単で、効率的に造形できる。
- 一度データを作れば、複製やサイズ変更が容易。
制作の流れ
- 3Dモデリングソフトでモデルを設計する
- 3Dプリンターで出力して原型を作る
- サーフェイサーで表面を整えて塗装準備をする
3Dプリンターの精度は年々向上しており、細かい造形も比較的簡単に出力できます。
型取りと複製の基本

型取りの手順
- 原型を固定してシリコンを流し込む
- 完全に硬化したら型を取り外す
- 複雑な形は上下分割型を作るときれいに仕上がります
複製の方法
型にレジンを流し込み、硬化させることで複製体が完成します。
レジンは透明タイプとホワイトタイプがあり、塗装のしやすさを考えて選ぶとよいでしょう。
塗装の基本とコツ

必要な道具
- エアブラシ
- 筆(細部用)
- サーフェイサー(下地塗装)
- トップコート(保護用)
塗装の流れ
- サーフェイサーを吹く
塗料のノリを良くし、表面を均一に整えます。 - ベースカラーを塗装
エアブラシで大まかな色を付けます。 - 陰影を追加
シャドウやハイライトを加えて立体感を演出します。 - トップコートで保護
光沢・つや消し・半つやなど好みに合わせて選べます。
初心者におすすめの制作方法

初めてなら粘土造形から
最初は粘土を使ったアナログ制作が取り組みやすいです。
小さいフィギュアを一体だけ作ってみることで、造形の感覚をつかめます。
3Dプリントで効率よく挑戦
デジタルに慣れているなら、3Dモデリングと3Dプリンターを使う方法が最適です。
原型作りの修正がしやすく、細部も正確に再現できます。
制作を楽しむためのアドバイス

- 小さい作品から始める
最初から複雑なフィギュアを作ると途中で挫折しやすいです。 - 道具は少しずつ揃える
まずは最低限のツールで試し、必要になったら追加購入するのが効率的です。 - 完成を優先する
細部にこだわりすぎて未完成になるより、小さくても完成させることを目指しましょう。 - 定期的に写真を撮る
制作過程を記録すると、次に作るときの参考になります。
まとめ

フィギュアの自作は、工程が多く最初は難しそうに見えます。
しかし、流れを理解して小さな一体から挑戦すれば、誰でも楽しめる趣味です。
粘土で形を作るアナログ方法も、3Dモデリングを使うデジタル方法も、それぞれに魅力があります。
自分に合ったスタイルを見つけて、ぜひ世界にひとつだけのフィギュアを完成させてください。





